
こんにちは!仙台市若林区にある女性専門鍼灸院、マハリク鍼灸院のこんのさとみです。今回は、臨床で患者さんとお話したことをもとに、お灸のことを説明しますね。
お灸はヨモギでできています
お灸の原料はよもぎ(草)です。葉を乾燥させ、細かくすりつぶし、ふるいにかけたものはモグサと呼ばれます。お灸の材料です。このモグサを米粒サイズに成形してツボに置き、お線香で火をつけるのがお灸です。


そもそもツボって何なの?
東洋医学的に、人のからだは気・血(けつ)・津液(しんえき)でできています。
気は体中を巡っています。気によって、体を養う栄養となる血や、水分となる津液が運ばれていきます。気の流れは体にとってとても重要です。
ですが、ちょっとのことで気はすぐに巡らなくなります。寒かったり、嫌なことがあったり、食べ過ぎたり。感染症などでも、気の巡りは滞ることがあります。
お風呂に入ったり、マッサージしてもらうと体がスッキリしますね。あれは気の滞りがなくなって、気が流れるようになるからです。巡っているかどうかは、目に見えなくても体感でわかりやすく感じることができますね。
鍼灸師が治療で使うツボは、気の流れが滞っているところです。
触ってみて、かたい、へこんでいる、冷たい、熱い、ざらざらしているところです。これが分かるようになるために、鍼灸師はとにかく手の感覚を鍛えます。
その気の流れが滞ったツボに、鍼やお灸をします。
全身を温めるお風呂や、スポーツ、マッサージも体全体を温めることになるので、気の巡りはよくなります。
鍼灸はもっとピンポイントに、ここの詰まりをとりたい!というときにもってこいの道具なんです。
特にお灸は、熱を入れることで体の”治る力”を助けます。いわゆる自然治癒力です。


お灸で体にサインを送る
私は、お灸でむくみを取るのがとても得意です。治療が終わった直後に効果を感じてくださる方もとても多いです。
オイルマッサージやリラクゼーションさんは、リンパの流れを整えて詰まっている所を手や指で押し流してくれますね。あれすごく気持ちいいですよね。好きです。
マハリクはお灸を使うので、基本的に押したり揉んだりししません。
それでなんでむくみがとれるのかというと、私はお灸を使ってその人がもともと持っている細胞の力を思い出してもらっているんです。
からだむくんでるよ~
うまく体のそとに出せてないよ~
って全身の細胞に声掛けをしているんです。
そしたら、体が余分な水分を体の外に出そうと働き始めてくれるんです。
だから、治療が終わった直後も効果が感じられるし、続けることで体が”自分の力だけで余計な水分を適度に外に出していける”ようになるんです


治療っていうものは、やたらとずっと続けてこさせようとすると感じる方もいるかもしれませんが、鍼灸はそもそも治る工程が患者さんの自分の力でやってもらってるので、ある程度続けたら、依存どころか治療はいらなくなっていくんですよ。
鍼灸がやっていることは、どこまでいっても、その人の体の力を最大限に引き出すことです。
むくみって病気じゃないけど、日常生活で結構不快指数が高いですからね。お灸がとってもおすすめですよ。
変なところにお灸したらどうなるの?
例えばセルフケアでお灸をするとき、ツボはこの場所で合ってるのかな?と不安になることがありますね。気持ちはわかります。でも大丈夫です。
触ってみた感じがよく分からなくても、みんな同じように治療ができるようにと、ツボの場所はだいたい決まっています。
例えば合谷(ごうこく)。とても有名なツボです。
歯の痛み、鼻水、目の疲れなど、顔に出た症状に広く効果があります。温度センサーを用いた実験でも、合谷に鍼をすることで顔面部の皮膚温が上昇したという結果があります。
このツボの場所がちょっとでもずれていたらどうなるか、答えは、どうもなりません(^^)。
大きく3センチもずれてしまったら全く別のツボになるので、そういうことではないと思うんですが、例えば3ミリずれたからといって、セルフケアの効果にはそこまで大きな差はありませんので大丈夫です。
安心してやってみてくださいね。
まとめ
お灸はドラッグストアでも購入できますよ。マハリクでは次の施術の予約までの間、自宅でのセルフケアにお灸をおすすめすることがあります。身近にお灸があると、不調のケアの選択肢が増えます。ぜひやってみてくださいね。ご予約もいつでも受け付けています。