うちの子どもが小児はりに通い始めました

コンノサトミ

こんにちは!仙台市若林区で子どものための鍼【小児はり】をしています。マハリク鍼灸院のコンノサトミです。

チックって聞いたことありますか?今日はチックを発症した私の家族の話と、私自身のことを少しお話させてください。同じように子どもを持つ保護者の方の、何かの参考になったら嬉しいです。

目次

チックがみられるようになった

今、我が家の長女は小学2年生です。とてもかわいいです。

今年の春くらいから、娘にチックがみられるようになりました。チックと言っても症状は色々ありますが、娘は主に目に症状が現れました。

チックとは、思わず起こってしまう素早い身体の動きや発声です。まばたきや咳払いなどの運動チック、咳払いや鼻すすりなどの音声チックが一時的に現れます。

治療するかどうかは親しだい

はじめは少し気になるかな?くらいだったものが、夏以降ひどくなっていきました。このままでは表情がゆがんでしまうのでは・・・と私が不安になり始めました。

そう、本人は何も気にしていませんし、不快感もない様子です。

チックに限らず、子どもの症状ってそういうもので、本人は特になんともないけど親の方が心配になります。

そもそも小さい子どもって高熱が出ていても元気に遊んでいたりして、自分で具合が悪いことに気が付かないし、ましてや『治療が必要かも・・・』なんて思うこともありません。

親が気が付いて、必要な医療を受けさせるのは大事なことです。

チックも、成長につれてみられなくなっていくことがほとんどですし、本人が気にしていないなら放っておいたら?という意見もあるのかもしれませんが、私は治療を受けさせる選択をしました。

症状が出ている、ということは、この子の体と心からのサインです。

目に見えて何か大きなストレスがかかっていなくても、生活に大きな問題がなかったとしても、今は調子がよくないという表れです。

治療を始める覚悟がいる

治療を始めたのは10月初旬です。季節はもう秋。夏にはひどくなっていたというのに、治療に通うようになったのは少し後です。

その間に私が何をしていたかというと、私から長女への施術と、治療院探しでした。

私は施術で小児はりを行っています。小児はりとは、子どもに対して行う鍼のことを指します。

こちらの記事でも紹介しています↓

普段から家族に鍼灸治療を時々行っています。長女次女にも、ちょっと調子が良くないときには鍼をすることがあります。

私にかかっている、という重圧

でも、親が自分の子どもの治療をするのは、少しコツというか、加減が必要です。

自分の子どもだからこそ、ついつい情が入りすぎたり、『私が元気にしてあげないと!』という気持ちになりがちです。その状態では、あまりいい鍼ができません。親が子どもを変えてあげないと!という圧力は、親子関係でいいことがありません。

私も親の一人として、自分がそういった状態に陥りやすいと自覚しています。なので、長女への治療はなるべく熱を込めすぎないように気をつけていました。でもそれはそれでよくなかったなと感じています。

症状に波はありながらもそこまで悪化せずに過ごせていたものの、さらにひどくなったのは10月でした。

もうこれは他の人に頼もう、と鍼灸治療院を予約しました。

仙台市内は、大人の鍼灸治療をしてくれる鍼灸院はたくさんありますが、小児はりをする鍼灸院はまだ少ないです。仙台市は実は結構広いんですが、他の市町村となるととても遠くなります。

始めは石巻にある顔見知りの鍼灸院さんに連絡を取ってみましたが、『通うのが大変ではないですか?』ともう少し近い利府町の鍼灸院さんを紹介していただき、そちらにお世話になることにしました。

治療に行く時くらい、頑張って送って行ってあげたらいいじゃないと思うかもしれませんが、そこに踏み出しにくいポイントがあるんです。

チックの治療で大切なこと

はじめは毎日通う

治療の頻度は基本的に毎日です。始めは数日間、間を空けずに通います。

子どもの体は変わりやすいので、いい状態になったとしてもまたもとに戻ることがあります。いい状態をキープするためには、間を詰めて回数多く治療してあげます。

チックは数回の治療で良くなることもあれば、なかなか変わらないこともあります。これは施術者の腕や見立ての問題ではなく、チックはそういうものです。なので、親は経過の進み具合を焦らずに見守ることが必要です。

子どもは一人で通えませんから、親に時間の余裕と決意する心の余裕がないと治療は進みません

そんなのありますか?私は毎日ヒーヒー言いながら育児をしているので、特に夕方に渋滞の道路を毎日1時間以上かけて通うことに自信がありませんでした。大変すぎる。でもそうこうしているうちに長女のチックはひどくなっていきます。通うことを決めるのは私の判断だけです。

時間がかかったけど、私は通うことにしました。

時間を作って。心の余裕はまだありませんがそこは待っていられませんでした(笑)

やめなさい、と言わない

チックの症状は見ていて気になります。親ならなおさらです。

子どもは何も言っていないのに、症状を見ているとなんだか自分(親)が責められているような気にもなってきて、

つい『それやめて』と言ってしまいたくなりました。実際に言ったこともあります。

それは、もしかしたら本人の意思でやめさせられることができるのでは?気を付けたらいいんでは?とほんの少しだけ思ってしまったからです。

他の子どもになら絶対に言わないのに、自分の子どもにだけ言ってしまいました。とても反省しています。

チックは無意識的な行動・動作です。本人の意識は関係ありません。

周囲が『それやめたら?』と注意することは、いいことが無いどころか、本人にストレスをあたえるだけで余計にチックをひどくさせることもあります。

周りは我慢しないといけません。言いたいけどね。だって心配だから。こういった自分の行動も、治療を始める動機になりました。

通ってみて感じた親の気持ち

現在5回ほど治療に通っています。今は少し頻度を落として、週に2,3回の治療です。治療の効果についてはここでお話するのはまた今度にします。まだ治療は始まったばかりです。よくなっていても、変わっていなくても、あまり気にしないようにしています。気になるけど(笑)

夕方の通院なので、1歳の次女もいつも一緒で、通うのは大変です。車ですが、普段通らない道なので、毎回道を間違います。私はとても方向音痴です。曲がり角は二つまでしか覚えられません。

治療を頼めたことで私の肩の荷が下りた感覚があります。任せられてよかったし、任せようと思える素敵な先生に出会えたことが嬉しいです。

親は子どものためになら結構頑張れるな、というのが正直な感想です。自分の治療のためなら、こんなにたくさん通えません。めんどくさいという気持ちが勝つと思います。子どものためだからできる、それが本音です。

まとめ

小児はりは保護者がいないとできません。子どもを連れてくる人が必要です。ここ(の治療院)でいいのか、治るのか、不安かもしれないけれど、私は一歩踏み出しました。踏み出してよかったなと思っています。もしお子さんのことで気になることがあったら、当院でもはり治療が受けられます。相談だけでもどうぞ。

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