コンノサトミこんにちは!仙台市若林区で女性専門の鍼灸院をしています、マハリク鍼灸院のコンノサトミです。
やっと涼しくなったと思ったら、新しい不調が始まった
今年も長く暑い夏を乗り越えましたね!!皆さんお疲れさまでした!
本当によく耐え抜いたと思います。昔と比べてこんなに天候の変化があるなんて、子どもの頃には考えもしませんでした。
さて、夏が終わったら秋がくる・・・はずですね、今日はまだ暑いですが。(9/18)
生き物が活発に動く陽の季節から、静かに穏やかに過ごす陰の季節が巡ってきます。
秋は好きですか?
私は正直なところ、少し苦手です。それはこれからお話する、秋特有の症状が出やすいからです。
でも少しでも養生しておけば、あまり気にならない程度に冬を迎えることができます。
冬は得意です。北国生まれだからでしょうか。
今日は、女性の体に秋に出やすい症状と簡単な秋の養生をご紹介します。
夏の偏った食事が秋の不調を呼ぶ
『夏は食事があまり進まない、冷たいものばかりになってしまう』、あるあるですね。
その生活がよくないとは分かっていても、改善が難しい場面もあると思います。私は今年冷たい素麺をたくさん食べました。過ぎた生活はもうやり直すことはできません。反省しています。
そんな生活が続くと、胃腸が冷えて弱ったまま回復できず、栄養不足になります。これは現代医学的に見ても、東洋医学的に見ても同じことです。簡単なことですね。
東洋医学的にみると、血(けつ)という、体の中の栄養源が不足した状態になっています。この状態は血虚(けっきょ)と呼ばれます。
血が不足すると、こんな症状が現れます
- 目がかすむ、乾燥する
- 手足がつりやすい
- 肌がカサつく、髪がパサつく
- 顔色が悪い
- 不眠
特に上の3つは水分不足が関係していそうだな?とイメージしやすいと思います。
そうなんです。血(けつ)は体の潤いそのもの、血が足りない状態は体の中が乾燥しているんです。
血(けつ)はそれだけでは体を巡ることができません。体中を巡る気(き)に運ばれて全身に行き届くようになっています。
しかし、乾いた川の流れが遅いように、血(けつ)も量が少ないとうまく全身に届きません。届かないところがあったり、途中で詰まってしまったり。さらには淀んだようになってしまうこともあります。
さらに秋が乾燥を悪化させる
秋から冬にかけてどんどん乾燥していきますね。
私たちは飲む水や食べ物だけでなく、肌や呼吸を通して、大気(空気)からも湿気・水分を得ています。適度な湿度は体の状態を健康に保つためにとっての大事です。
ですから、大気の乾燥は血虚をより進行させます。
さらに、秋に出やすい症状にこんなものがあります。
- 花粉症などのアレルギー性鼻炎
- 咳や喘息
大量に出る鼻水や痰も、もとは体の水分です。それを消費しすぎて、体の中の潤いはますます減っていきます。
そんなカラカラの状態は、血虚より進行した陰虚(いんきょ)という状態になっています。
陰虚になったらどうする?
東洋医学では体の中の潤いを陰とします。その陰の働きは、潤すこと以外にも冷やす作用や、体を滋養する働きがあります。
陰虚では、冷やす作用が低下してしまいますので、のぼせたり、手足が火照ったり、体温調節が不安定になります。
さらに栄養が行き届かなくなることで、このような症状も現れやすくなります。
- カサカサが悪化して肌が硬くなり、シワができてくる
- 首やあごの下に熱がこもり、ニキビや吹き出物がでる
- 目が乾いて充血し、目やにが出てくる
- 胃腸が弱り便秘がちになる
これは陰虚がかなり進んでいるサインです。女性の更年期障害の症状にも似ていますね。
もしかして歳のせい?と思っても、ただの季節のせいかもしれません。
次の季節に向けた養生をしていけば、自然と症状が治まっていくことも考えられます。陰虚に合ったセルフケアを取り入れるのがおすすめです。
生理にも見られる秋の変化
血虚や陰虚になりやすい秋、生理も無関係ではありません。
秋の生理は、ダラダラ長引きがちです。体の水分が減っているので、経血量は少なくなりやすい季節です。
長引く生理はナプキンをあてる時間が長くなります。そうすると、陰部の乾燥が気になるところです。
かゆみに繋がる前に、デリケートゾーン専用の美容液などでケアしてあげるのがおすすめです。
経血量が少ない時は、布ナプキンもいいです。汚れが少ないので洗うのも簡単です。
秋の養生は水分補給と睡眠
養生と言っても難しいことはなく、陰虚は体の中に水分が足りない状態ですから、大事なのはじゅうぶんな水分補給です。
ただ、陰虚が進むと飲み物があまり欲しくなくなります。一度にたくさん飲もうとせず、1時間にコップ1杯など、何となく量を決めて少しずつ飲むようにしてみてください。
また、陰を補うのに一番大事なのは睡眠です。日照時間が長くなり、私たちの体は冬に向けて変化していきます。
毎日同じ時間に寝て起きるという人も、秋になったら少し早く寝てみましょう。少しとは、10分でもいいです。急に1時間早く寝ようとしても、何日も続きません。
週末に寝貯めしようとしても、寝貯めは効果がないのでやめましょう。毎日コツコツ、ちょっと早く寝るのがおすすめです。
秋の女性の体はデリケート ケアは専門家にまかせて
陰虚はほてりや熱がこもる感じが出ることもあるので、熱い刺激・温かい刺激は苦痛に感じることがあります。
そのため、セルフケアでのお灸や温めるような生活はおすすめしない施術者もいるほどです。
専門的な知識と体を見る能力がある施術者なら、あなたの体にあった刺激量をきちんと分かってくれるはずです。
自分だけで乗り切ろうとせず、ぜひ女性の体を理解した専門家を頼ってくださいね。
まとめ
やっと涼しくなって、お出かけするのが楽しくなる季節になってきました。そんなワクワクの季節を楽しく過ごす為に、秋にどんなことが起こりやすいかを知っておくだけでも、自分の体調の変化に驚かず対応することができます。まずのこブログを最後まで読んでくださったことでもう秋の養生はばっちりです。一緒に秋を楽しく過ごしましょう♪もうすでに気になる症状がいくつかこの記事に出てきてる・・・という方は、治療のタイミングかも。まずはLINEで空き状況を確認してみてくださいね!


